実務家教員、人生の岐路で生きる事に挫折した

エンジニアから実務家教員になった筆者が、再び人生の岐路に立って、生きる事に挫折するまでの記録を綴るblogです。

某大学様からの面接審査の案内と、ヘッドハンターからの提案

 以前の投稿から2週間が経過しました。その間に、ちょっと変化がありました。

 ある日、公募を応募していたとある大学様からの封書が届きまして、厚みを見て「あぁ、またお祈り手紙が来た…」と思いつつも、丁寧に封を開いて中に入っていた文面を確認しようとしました。文面の裏側が少し透けて見えるのですが、どうも、お祈り手紙では書かれないキーワードが書いてある…。「え!?」と慌てて文面を確認したら、書類選考を通過した事と面接審査の御案内が書かれていました。想定外の展開に、3分間は何も考えられなくなりました。

 こんな自分でも最終選考対象に含めて頂けた事への感謝と、大変貴重なチャンスを頂いた事への緊張感を持って、面接審査の課題として指定された模擬授業代わりのプレゼンテーション準備を進めています。

  どこの大学様なのかは控えさせて頂きますが、総合大学ではありません。工業地帯の近くにある私立大学様です。自分の経験やスキルを評価して頂けるだけでも、大変ありがたく思います。

 それと、この新型コロナウイルス禍の中、面接審査はオンラインで行われるかと思いましたが、なんと現地へ赴く事になりました。交通費の支給はあるとのこと。首都圏を経由せずに現地へ赴く手段があったのが幸いです。現地は首都圏と比べれば感染者が1桁少ない状況ではありますが、東北某県のようにゼロではありません。

 雇用条件に対する自分の期待…というか希望は、現職と比較した場合の月給が+5万円以上(諸手当抜き)、かつ役職がAPからPに変わったら即応諾するつもりです。現職は修士卒扱いで初任給が決められてしまったので、この仕事の中では安い方。同年代と比べても-3年分の給与の差があります(1~3歳下のAP教員に給与で負けてしまう)。雇用側にとってはリーズナブルな人間、自分個人としては給与面で3年分以上のビハインドを抱えている不満が溜まる状況。これが、博士卒扱いになるだけでも+3年分以上の号給アップになる事や、経験や能力をどう評価して頂けるか…。

 不安と期待が混在していますが、前向きに気持ちを持って、時には新生活の楽しみを妄想しながら、準備を進めたいと思います。

 

 その一方…実はこの手紙が来た同日、封書を開く前に、企業への転職ルートでヘッドハンターの方からご連絡を頂きました。都心のど真ん中にある大企業の研究職のマネージャポジションについて書類選考をかけてもらってました。企業側の人事の選考はパスしたけど、企業側およびヘッドハンターからちょっと悩み話が…。

 「実際に働く現場の選考に入ると、今のタイミングでは11月1日入社となってしまうのと、このポジションの採用が難航している(適任者がなかなかいない)。そのため、9月中旬までの間に大学教員の内定が決まらなかった場合は、改めて人事から現場の選考にかけたい。」

 実は、この企業様の人事側も、現場でなかなか適任者が決まらない悩みと、自分が希望している2021年4月1日入社の希望に合わない点を気にかけて頂いておりました。また、人事側は11月1日入社の適任者が決まらない公算が高いと踏んでいて、入社タイミングが変わった時の切り札として自分の応募書類を出したいとのこと。自分のキャリアやスキルは人事的には高く評価して頂いているので、自分自身も大学教員に就く御縁が無ければ、企業様の希望に迷う事なく応諾するつもりです。

 …ということで、9月中旬までは大学教員の面接試験の機会を頂けたら、かたっぱしから臨み、ご縁が無ければ再び企業人としてのキャリアへ切り替える所存です。

 

 時が来たら、この活動の一部始終を、一冊の薄い本にまとめたいと思います。