実務家教員、人生の岐路で生きる事に挫折した

エンジニアから実務家教員になった筆者が、再び人生の岐路に立って、生きる事に挫折するまでの記録を綴るblogです。

大学教員の待遇のありがたさ

 …と、タイトルに書くと煽りのように感じますが、実際に大学ではない高等教育機関に携わっている人間から見れば、大学教員を目指すのは至極当然と感じて頂けると思います。

 まずはじめに、この内容は、人口が多い所の私立大学様から頂いたデータを基に、大学様と私自身双方の個人情報漏洩にならないようにしておりますので、書き方にはかなり曖昧にしている点があることをご容赦下さい。

 

  • 基本給
    目安を一言でいえば、役職が変わらない場合でも
    「大学ではない高等教育機関の給与と比べて+5~10万円/月」
    です。
    特に、現在の仕事で博士の学位を拝受されたにも関わらず、人事制度の不備で給料が据え置かれてしまった方は、+10万円/月も決して夢ではありません。

  • 賞与
    「(基本給+家族手当)×月数」です。
    もちろん、大学によって変わります。
    査定が平均レベルでの月数の目安は、「3.5~4.5ヶ月/年間」です。
    民間企業のように5ヶ月以上というのは、まずありません。

  • 家族手当
    国家公務員法に準ずる大学様では、
    ・配偶者:6500円(管理職クラスだと3500円程度)
    ・子:10000円
    となり、これは大学ではない高等教育機関と変わりません。
    ただ、一部の私立大学様では、配偶者の手当がより良い所もあります。

  • 住居手当
    国家公務員法に準ずる大学様の目安は、
    ・~27000円:「家賃ー16000円」
    ・27000~62000円:「家賃ー27000円÷2」+「11000円」
    ・62000円超:28000円(一律)
    となります。
    ただし、家賃に関わらず一律の所もあります。

  • 通勤手当
    基本は、公共交通機関利用は全額支給(上限がある大学様もあります)。
    ただ、これは住居を仕事場に密接させるかどうかで決まります。

  • その他
    大学院科目を担当されると特別手当が追加されることもあります(授業期間中のみ)。

 

…と、このように書いただけでもわかる事実がひとつ…。

「大学ではない高等教育機関から大学教員に転職出来ただけで、年収が100~200万円上がる」

ということです。私のように家庭の事情でローンをたくさん抱えている者としては大変ありがたい話です。

 もちろん、このblogで書いておりますように、大学教員の転職は、ポストが1つの所へ全国から公募戦士が応募して競う世界です。もし、皆さんがこのような状況下でポストに就けたのならば、着任後は採用して頂いた大学に心から感謝しながら恩を返し続けて頂きたいと、私は思います。

 …そういう私ですが、面接審査結果が判明するまで、あと一週間…。
 来週は笑顔か、それとも、もう生きていけないと思うか…。